walk..

詩を書く時、トボトボと歩く癖がある。
と..いうか、歩くのが癖になった。以前はそういう事は無かった..。
”詩を書かねばならない..”そういう概念が降り注ぐ事は無いのだけども、
作る..と決めたら、止まらなくなってしまう..。模型作りみたいなもんだ。
ジッと座っていると苛々するもんで、歩く様になった。
んで、歩いているとその風景にある、妙な点や自分の考えが出てくる。

そういえば、unsusの曲で『対顔』という曲がある。
その曲の詩は当初、語りになっていた。非常に音楽的ではない。
というか、朗読出来る程の表現能力があるワケではない私、良くはない。
ソレを読んでいたバンマスはNGを出す。詩の内容も含めて..。
言いたい事は山ほどあるのだが、言葉と音楽の融合は難しい..。
何気にそういう事を考えて歩いていた時、ふと「いばらの道だな..」と。

私は自分を馬鹿にする自分、自分を評価する自分..がいる。※ソレは多分誰しもある事。
そんな時の不甲斐なさを何気に思っていると『荊棘 / けいきょく』という言葉が
どうしても自分の頭から離れなくなった。荊棘の道..。
絞っても絞り出せない、この頭の悪さ、モドカシさたるや、余計に苛々する(笑)
んで、歩き、家に着き、顔を洗い、鏡を見て、外を見る…んで、完成..という感じ。
実にアッサリと『ただの時間の流れを歌にしてみた』って、脱力気味の歌が完成。
後日、REC..。バンマスは「リズムはxだけども、良いと思う」と。
それから..だと思うが..歩く様になってしまった。unsus的には極最近の事だ。

来週のリハーサルまでに2曲の詩を纏める予定。
いつか、万歩計を着けて歩いてみたいな..とか思っていたり..。

そういや..去年の今頃、仕事の移動でミスをしてしまい、
上野界隈をウロウロと徘徊するハメになった事がある。

上野界隈の道を間違えて、東京駅側ではない方に歩いてしまい、
それに気づいた私は落胆し、ベンチに座ったのだが..そのベンチは夜になると、
指定席になっていた様で..酒気を漂わせた50代と思える、男性ホームレスに怒鳴られた。
いきなり怒鳴られたので慌てて席を譲ると、男性は「何歳だ?」と私に言う。
「30ですが..」と私が言うと、男性が「いつココに来た?」と言う。
ついさっき..だったので、そういう風に答えると、男性は『ココのルール』を話す。
ルールを話し出したもんで「すみません..始発待ちなんですよ」と私が言う。
男性は少し声を上げて..申し訳なさそうに謝ってきた。私はルーキーと思われたのだ。

私は反対側のベンチで始発待ち..をする事にしたのだが、その男性は反省していたのか..
通路越しに私に話しかけてくる。男性の半生、反省、大きく言えば人生。
暫くの間、話をして..彼は床に着いた。私は眠れなかった..。
始発の時間が近くなり、自販機でコーヒーを買ったのだが、一つだと気が引けて、
あと一つ買って、ベンチの前辺りに差し掛かった時、男性は作業着に着替えていた。

私はハッとした。
ホームレス..だけども、仕事の準備をしている。彼は日雇い労働者だったのだ。
コーヒを渡す台詞を考えてしまう程に驚いてしまっていた。
何も言えない状態(台詞が出ずに)「どうぞ」と渡すと、男性が少し笑う。

んで、こう言った。
「俺がさ、アザラシだったら、今頃は住民票があって、家も持てるのに」と。
笑えない..けども、結構笑ってしまった。彼らしいjokeだと思った。
以降、行政の茶番を報道で見ると笑えなくなった。微笑ましいと..思いたくない..と。

んで、思う..こういう風な状況がいつかあるのかな..と。
ドコでも良いから、とある河口にアザラシとかが迷い込んでくる..。
ソレを見た地域住民が「可愛い..可愛い」と捲し立てる。
ソレを見た行政が地域活性、票集め..そういうのを込めて『嘘の住民票』を作る。
ソレを見たホームレスが..「んじゃ、俺にもくれ!」となだれ込む。

最後、男性に「出身はドコですか?」と尋ねると..「熊本」と答えた。
同じ九州出身..。「そうなんですか。僕は福岡なんですよ」と答えて、立ち去った。
上野駅まで何故か物凄く悲しく、せつなかった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。